単語が覚えられない
単語が覚えられない、という悩みはよく聞きますが、
原因は「その単語に出会う回数が絶対的に少ないから」です。
丸暗記が得意、不得意はもちろんありますが、
ほとんどの場合は「見る、書く、話す、聞く」を十分に繰り返せば覚えられます。
「え~~~~~」という生徒によく言うのが
「新学期を思い出してごらん」。
新学期第1日目クラスメートのほとんどは同じに見えませんか?
特に同じ制服、校則に合わせた髪型、同じ年齢、同じ人種で区別がつかなくないですか?
でも、毎日クラスで顔を合わせる、部活で同じになる、帰る方向が同じになる、
委員会や学校行事で一緒に活動する、そしてたまに学校以外で会ったりする。
こうした経験によって各クラスメートにいろんな記憶が結びついて、
学年最終日には見分けのつかないクラスメートはほとんどいなくなりませんか?
単語も一緒です。
教科書で見る、音読する、単語テストで間違える、ノートに書くなどで
単語に触れる経験を積むのが一般的だと思います。
それに加えて、教科書以外の英文や日常生活で同じ単語に合う、英作文で使う、
英会話で相手が使ったり、自分が使ったりする。
こうした経験を積むことによって、単語は着実に自分の中に定着していきます。
ですが、会話や十分な読解に必要な単語量を身につけるには、
残念ながら単語集である程度土台を作り上げなくてはなりません。
これも繰り返しです。しかも、声に出して読む、CDを聞きながら読む、隠してチェックしながら読む、
誰かとテストしながら繰り返す、五感を使って、いろんな記憶に結び付けて繰り返す。
そしてできれば、自分で英作やスピーキングに使ってみる。
ネイティブの人たちもこれまでの経験と結び付けて多くの単語を身につけています。
前向きに、投げ出さずに、淡々と多くの単語に触れて、使える単語を増やしていきましょう。